アクリル加工技術┃2024新春ディスプレイ
謹んで、新年のお喜びを申し上げます。
旧年中は格別のご愛顧を賜り誠にありがとうございました。
本年もワーズウィズグループ一丸となって”新しい価値”を生み出し続け、あらゆるお困りごとのお力になれますよう
邁進する所存でございます。昨年同様変わらぬご愛顧を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
株式会社ワーズウィズでは2023年12月の暮れ頃に、半年に1度の恒例行事である大掃除が行われました。
ウィンドウディスプレイも新春を迎えるに相応しい、華やかな「和」の雰囲気に様変わりしております。
「正月らしいサンプルが何もない!去年は何を飾っていたんだ!?」と一時騒然としましたが
「和」「金」「宴」といったキーワードを基に集めてみれば、なんとも正月らしい雰囲気が完成致しましたので
こちらを加工技術と共にご紹介していきたいと思います。
過去のディスプレイも合わせてお楽しみください。
■注型と封入と厚材
まずは<注型>技術の中でも特段珍しい、版型を使用したブロックです。
<注型>とは、MMAモノマー(液体状のアクリル)を簡易型に流し込みブロックを作る技術で
基本的には、まず無垢のブロックを製作したのちに後加工にて切削し成形していきます。
ですが、画像手前にある「葛飾北斎 神奈川沖浪裏」は、後加工ではなく注型の時点で完成している珍しいサンプルです。
奥には竹籠が封入されたブロックや、厚材から切り出した縁起の良さそうなオブジェも。
ブロックや厚い材料の扱いは株式会社アート日向の最も得意かつ唯一無二の技術といえます。
■面貼りの宴
続いては、日本酒と寿司で豪華な新春の宴を開催しているこちらのコーナー。
なんの寿司ネタか分かりますでしょうか?
左から、海老、イカ、玉子、サーモン、まぐろ、かっぱ巻きです。
「面貼り」というアクリルを面と面で貼り合わせる技術がふんだんに使われております。
貼り合わせた面に気泡が入りやすく非常に難しい技術ではありますが、こちらもアート日向の得意とする分野です。
最大で3×6板(1800×900mm)の板を貼り合わせたこともあるとか。
■クリア大仏
最後は、ひと際神々しい存在感を放つ、大仏のオブジェです。
クリアの厚材と色板を面貼りしてブロックを作った後、3Dデータにて切削、ピッカピカに磨いて仕上げました。
目黒事務所には高さ30cm程の大仏がおりますが、静岡工場には更に巨大な大仏が鎮座しております。
いつまでも正月ボケしているわけにもいかず、早々にディスプレイはまもなく入れ替えになりそうです。
次は節分かバレンタインか…新しくなりましたらまたご紹介させて頂きます。
コラムは毎週木曜日に更新しております。次回もお楽しみに。