2021.08.22

ロボット考

ロボット考

さて本日はネットニュースを見て気になったトピックを取り上げさせていただきます。

 

米電気自動車(EV)メーカー、テスラのCEOイーロン・マスク氏が「AIデー」というイベントで「人型ロボット」を開発する

方針を固めたと発表しましたね。「人型ロボット」と聞くと漫画やアニメの世界で有名キャラクターが思い浮かんだり、最近では

「ペッパーくん」が思い浮かびますね。そのペッパーくんは少し前に販売が頭打ちになり生産中止になったようです。

 

思い浮かぶ「人型ロボット」のイメージは必ずしも「労働」には直結しない(自分だけかも知れませんが)ものですが、

今回のテスラ社の「人型ロボット」の開発は、「人々が最もやりたくない仕事」をできるようなロボットを作るのが目的です。

人々がやりたくない仕事の定義が「退屈かつ反復的で危険な仕事」であり、そのような仕事に対応して行くことを目標にして

いるそう。

 

発売するかしないかや価格は未定なものの、外見やサイズ重量が興味深いものでした。サイズは身長が173cm体重57kgでとても

スリムで外見もスタイリッシュ。一見するとフェンシング選手のような佇まい。体の稼働箇所に合計40個の電動アクチュエーター

を内蔵し、時速8km歩行して20kgの荷物を持つことができる想定です。顔の部分は黒いスクリーンになっており、ここに

「有用な情報」が表示されます。

このロボットがもし実用化されたら「経済」に大きな影響を及ぼすことになると、テスラ社は説明しています。

つまりテクノロジーが多くの人の仕事を奪うということです。イギリスのシンクタンク調べでは2030年までに世界の製造業の

約2000万人の雇用がロボットに奪われると言われていますね。

 

ただ急速なAIの進歩も人間の仕事をこなす人型ロボットの開発は想像以上に難しいようです。

熟練の技の蓄積で得られた高いスキルや特殊技能については、まだ自動化できない技術も数多くあります。

プラスチックマーケットの工場ネットワークでも5~60年の実績を持つ工場が軒を連ねておりますので「特殊技術の宝庫」と

言えます。

 

自動化が進んでも機械では置き換えることのできない人の目と手、経験と技術がこの工場ネットワークにはあふれています。

もちろん各工場とも機械による効率化に積極的に取り組んでおりますので、大量生産化や自動化への取り組みはつねに

行っている状態です。そんな両面あわせ持つプラスチックマーケットの工場ネットワークをどうぞお気軽にご活用ください。

 

さて、このロボット開発を表明したテスラは電気自動車のメーカーですね。プラスチックマーケットの工場ネットワークでも自

動車関連の仕事が増えて参りました。

モデルカーの外装パーツや内装パーツの封入・切削のご依頼が増えている工場や、新たな車載パーツ製作の受注が決まった

射出成形工場などです。コロナ当初は車メーカー様の動きが止まっておりましたが、ここ最近では動き出してきた感が

確実にあります。この分野の製作についても何なりとお気軽にお問合せ頂けたらと思います。

 

最後に、AIが対応することがいちばんできないだろうと言われている物が「芸術的感性」だと言われおりますね。

「アート」は人間だからこその「感性」であり、その美しさを機械が作り出すことはできないのだと思います。

その感性を日々磨いて「美しいモノづくり」を進めて行くのも我々ネットワークの使命ではないかと個人的にですが思いました。