2022.06.26

国内のエネルギー資源について

国内のエネルギー資源について

ロシアがウクライナに侵攻してもう4ヶ月が経過しました。メディアを見ていても現状は終戦の見通しが立っておらず、

長期化する可能性が高まっているようです。日本では直接的にその影響が感じられないかも知れませんが、

東京-ウクライナ間の距離は東京-ロサンゼルス間とほぼ同じです。その距離で大国が小国に攻め入って、攻め入られた国は世界に

サポートされながら必死に抗戦している事態が続いているということ。今更ながら考えさせられました。

 

EUではロシアから天然ガスを仕入れている国が購入を控え、ロシアもそういった経済制裁のせいで施設がメンテナンスできないと

言ってさらに供給を制限している状況ということで、欧州でのエネルギー不足に大きな拍車がかかっているようです。

 

日本はと言いますと、原油については9割以上が中東※から仕入れているので、欧州ほどの混乱は現状おこっていないながら

戦争の長期化によって欧州が中東からメインで仕入れる動きが仮に高まると、その影響は増えるのではないかと予想できますね。

Pouring oil car motor 3d render.

 

※原油輸入先(令和4年4月分)

1位サウジアラビア(44%)

2位UAE(32%)

3位クウェート(7.6%)

4位カタール(7.1%)

5位ロシア(2.9%)

 

ちなみに「天然ガス」と「原油」の違いは【精製を必要とする度合い】になります。「天然ガス」は最も価値のある成分である

メタンだけでほぼ構成されており、精製工程が少なくて済みます。一方の「原油」は地球から汲み上げられるときには異なる物質

で、何かの役に立つ前に広範囲な精製が必要とされます。

 

以前の関連記事です↓↓

https://plasticmarket.co.jp/column/%e7%9f%b3%e6%b2%b9%e3%81%a8%e3%83%97%e3%83%a9%e3%82%b9%e3%83%81%e3%83%83%e3%82%af/

 

そしてあまり知られてませんが、日本にも油田やガス田があり、秋田、新潟、北海道、千葉などで採掘されております。

ただ、その採掘量は日本の国内消費量の1%にも満たない量と言われているので、国産原油がなじみないのも無理なさそうですね。

あとは環境を整えれば資源が採掘できるかもしれないと言われている地域も合わせてご紹介させて頂きます。

 

①五浦ガス田(茨城)

茨城県最北部の北茨城市五浦海岸に広がる奇岩奇礁、この造形が天然ガスの海底湧出によって形成された

物だという研究結果が発表されました。これにより茨城県沖の石油天然ガス資源ポテンシャルが一挙に高まり

重要な調査対象海域と目されており、今後の進展が期待されています。

 

②第七鉱区(東シナ海)

現在日本と韓国の間で共同開発が締結されている東シナ海の第七鉱区には大量の天然資源が眠っているといわれています。

その量は天然ガスで175兆~210兆立方フィートとサウジアラビアの10倍の量とされています。

2028年に日韓の共同開発の期限が切れて日本の領海になりますので、今まで両国間の同意が必要だった開発が

日本独自に進められるというものです。

 

いずれも資源があることは濃厚そうなのですが、なぜ具体的な動きが出てないかというと

【稼働までの準備期間】【稼働のための費用】が膨大であるため、その投資をするならエネルギーを「輸入」した方がリスクがない

という判断がなされているためのようです。(ちなみに①の場合、調査開始から生産まで30年、約1兆円かかる試算だとか)

 

プラスチックの原料は原油から精製される「ナフサ」です。プラスチックは今までいろんな素材に成り代わって発展してきました

が、原油は限りある資源と言われております。未知の油田に期待をするよりは、今ある資源の使用量をコントロールしたり

代替エネルギー開発を模索した方が現実的なのかも知れません(あくまで私見ですが)

今ある資源の使用量のコントロール、それこそが当社グループで意識しているSDGs、「再生材」プロジェクトになりますね。

正直なかなか進まないことも多いですが、課題を1つ1つクリアして着実に推進して行けたらと思っております。