2021.09.12

車載パーツの射出工場について

車載パーツの射出工場について

本日はプラスチックマーケットの協力工場の中で、射出成形で車載パーツを主に生産している「東和プラスチックス」さんを

ご紹介させて頂きます。

 

生産拠点は横浜工場と海外ベトナム工場の2か所で、ISO9001認定工場になります。https://www.jqa.jp/service_list/management/service/iso9001/

 

創業は1966年と古く、創業からずっと精密工業部品のプラスチック製品を生産してきており、特に寸法精度が厳しく求められる

エンジニアプラスチック製品の引き合いが多いと聞きます。

 

主要顧客が車関係の会社様ということで、このコロナ下での減産のあおりを受けたそうですが、その一方で購入が数年待ちという

人気SUV車のモーター回りパーツの生産が最近はじまったそうです。このパーツは2つの樹脂を使用してインサート成形で生産する

難易度の高いパーツながら月産1万を超えるペースで生産されてるそうで、改めて技術力は不況知らずであると感じましたね。

 

ちなみに東和プラスチックスさんの成形可能な素材は、PP・ナイロン・POM・エラストマーにも対応できるそうです。

下記は簡単な工場の風景になります↓↓

 

この東和プラスチックさんが活動している「車載」「産業系」の業界について、以前ご紹介しましたグループの射出成形工場の窓口

の担当者の方にお話をお聞きしました。

 

まず製品製作のご依頼から製品化までの期間はパーツ形状にもよりますが、2~3年を要すようです。頂いた仕様書から金型を

起こし、試作と調整を重ねます。一度仕上がっても自動車パーツですから検証実験が繰り返し行われます。

その実験が1年に及ぶことも珍しくないそうです。

 

とはいえ、決められた納期もありますので、そこに間に合うように進めて行かなければならず、もし納期遅れ等がある

場合は遅れた日数分の補償が発生する場合もあるそうです。

 

ですから仕事を依頼してくる会社さんの方でも、依頼先の生産工場の情報は正確に把握されているようです。

その工場の「機械の台数」や「機械の性能」そして「生産管理体制」まで事細かな情報収集がなされると聞きます。

 

産業系の工場のHPには必ず機械の保有台数などの詳細の記載がありますが、お客様がその工場のキャパシティーを測る重要な

情報なのだろうと感じますね。ちなみに東和プラスチックスさんの機械の保有リストは下記の通りです。

https://www.towa-plastic.com/work/work_01/

 

そしてお客様のベトナムの生産拠点の近くに工場を作ったのが、東和プラスチックスベトナム工場です。

2013年から稼働を始めておりますが、日本人が常駐して迅速かつ細やかな対応でお客様のニーズにお応えしております。

 

今後の抱負をお聞きしたところ車載パーツでのシェア拡大はもちろんながら、その高い管理体制を活かして「医療」や「半導体」

業界にも参入して行きたいという力強い言葉が返って来ました。プラスチックマーケットの協力工場の中での射出成型の工場は

東和プラスチックスさんの他に2社ありますが、その2社の得意分野に「医療」や「半導体」が入っているため、グループ間

の連携と切磋琢磨の姿勢を感じました。

 

射出成形の産業・工業部品の生産には高い専門性と品質管理能力が求められると思います。東和プラスチックスさんの

車載パーツで培った品質、技術、サービスがお客様の問題解決のお役に立てるものと考えておりますので

何かご相談等ございましたらどうぞお気軽にお問合せ頂けたらと思います。プラスチックマーケットが東和プラスチックスさんと

タッグを組んでお客様の問題解決に取り組んで行けたらと思っております。