飛沫感染防止パーテーションについて
世間はコロナのオミクロン株が猛威をふるっていて、感染者がまた増えてきております。
重症化のリスクが少ないものの感染力が非常に高いということで引き続き予断を許さない状況と言えそうです。
今後も皆さま十分お気を付けて頂きたいのと感染の憂き目に合われた方はどうぞお身体をご自愛の上、ご静養頂けたらと思います。
コロナになって消費が爆発的に増えた商品としてマスク、手指消毒液、非接触体温計などが挙げられます。
ここ最近はこの3つを毎日使用する習慣がついていて、すでに生活必需品の域まで行ってる印象ですね。
プラスチックマーケットでもコロナ対策品として「飛沫感染防止パーテーション」を製造・販売している会社が多くあります。
中でも丸ノ内工芸ではその高い量産性を生かして、万単位の量のパーテーションを製作した実績が何度かありました。
昨年後半からパーテーション需要は減少の一途でしたが、今年に入ってからまたご注文が増えてきている状況です。
http://www.marunouchi-k.co.jp/
そしてグループで企画・製造・販売している飛沫感染防止パーテーションも併せてご紹介させて頂きます。
ワーズウィズ レッサースタンド
https://www.askul.co.jp/p/WR09394/
そんな飛沫感染防止パーテーションですが、もしコロナが収束した場合は大部分が必要なくなって来るかも知れません。
そのような場合には、大量のアクリル廃材が出てくることになりますね。そうなるとグループで推進している【PLACYCLE】の出番
なのではないか?と考えております。まずはその際の課題を挙げてみます。
1.素材の選別
アクリル、塩ビ、PPなどを仕分ける必要があります。パーテーションはクリア色だけでさらに印刷やシート貼りもないので
素材選別さえできれば粉砕しやすい物と言えます。代表的なプラスチックの特徴については下記の通りになります(簡易)
一般的に燃え方の違いによって素材を選別する方法が知られておりますが、他にも素材の硬さやカットの可否でも選別できます。
また、WEBを見ていたらプラスチックを選別できるマシンが開発されているのですね!非常に画期的だと思いました!
https://yamamoto-ss.co.jp/sp_recycle/products/placil/
山本製作所 ぷらしる
2.パネルの裁断
パーテーションはある程度の大きさがあります。粉砕機にそのまま入れられたらいいのですが、30~40cm角程度になっている
のが理想です。アクリルの場合は割れるので、薄い板ならその場で割れたりしますが、他の素材は割れないので粉砕に関しては
事前準備が必要と言えます。
3.粉砕粒率の違い
アクリルの場合、押出し板とキャスト板があり、その製法の違いにより、完成品であるキャスト再生材(Type-B)の粉砕の粒の割合
が変わって来ます。
押出し粒だけの場合は30%の粒の含有が可能ですが、押出し粒とキャスト粒が混ざると10%前後の粒の含有しかできなくな
るということがわかっております。(混ぜると10%超でキャスト板が発泡してしまう)
ただその問題点は粉砕の方法によって解消できるのではないかと目下実験中でありますので、またメドが立ちましたらご報告させて
頂きます。
先日、化粧品開発展に出展してPLACYCLEを案内して大きな反響を得ることができました。自分もブースでお客様とお話する機会が
何度もあったのですが、こと「循環型の再生材」の進行のしやすさについては、化粧品ディスプレイよりも飛沫感染防止パーテーシ
ョンの方がやりやすいように感じました。それは選別のしやすさと言い換えられると思います。
ただ、飛沫感染防止パーテーションというシンプルな製作物なので、違う物に再製作する場合にコストがそれほどかけられないと
いう面があるのも事実と言えます。
とにかく粉砕の方法を進化させることによる問題解決が期待されておりますので、一日も早くその粉砕方法を試してみたいと考えて
おります。また進捗をご報告させて頂けたらと思います。