2022.04.24

デザインと価値について

デザインと価値について

ロシアのウクライナ侵攻の影響を受けてヨーロッパの市況が不安定の一途をたどっているようです。

エネルギー価格の高騰や供給網の混乱をはじめとして、ロシアへの経済制裁による景気の押し下げが目立ちはじめました。

特にロシア産エネルギーの依存が高いドイツとイタリアがそのあおりを強く受けている模様です。

 

そして日本でも間接的にその影響を受けてエネルギー価格の高騰が起こっており、アクリル板や原料の値上がり連絡が

連日メーカーから届いております。当プラスチックマーケットのネットワーク企業でも企業努力で加工費を

おさえる努力は行ってきましたが、それ以上に原材料が上がると、製作物の価格見直しを行わざるを得ません。

 

プラスチックマーケットネットワークのアクリル板工場であるワーズウィズ埼玉工場でもこのような市況の動きを受け、

6月1日から価格改定を行うことになりました。この埼玉工場ではオリジナル柄板「ハイプレート」を生産しております。

女性向け装身具を筆頭としてキャラクターキーホルダーやギターパーツなどさまざまなプロダクトに使用されて来ました。

そして新しい開発も常に進行しております。

 

ハイプレートカタログ

 

過去記事↓↓↓

https://plasticmarket.co.jp/column/%e3%82%a2%e3%82%af%e3%83%aa%e3%83%ab%e6%9d%bf%e9%96%8b%e7%99%ba%e3%81%ae%e7%a7%98%e5%af%86%e5%b7%a5%e5%a0%b4/

 

プロダクトと切っても切り離せないのは「価格」ではないでしょうか。

「どれだけコスパがいいか」「どれだけ価値を見出してもらえるか」がお客様の購入の決め手となると考えますが、前者ばかり

追い求めると日本のモノ作りの価値が下がってしまうように思ってしまいます。(あくまで個人の意見になりますが。)

 

日本のモノ作りはその「品質」や「精密さ」において世界で評価されており、この「ハイプレート」も例外ではありません。

「ハイプレート」はイギリスに輸出され、アクセサリーパーツを中心としたプロダクトとして人気を博しているのです。

特に他のアクセサリーの素材と比べて「高品質」と評判で、ボンドストリートやリバティと言ったデパートにも並んでいると

聞きます。

とは言え、ただ高品質な板を製作してもお客様には伝わらないと思います。その素材を「料理する」つまり「デザイン」があって

はじめてお客様に価値を感じて頂けるものなのではないでしょうか。イギリスのショップに並んでいるプロダクトを見て改めて

「デザイン」の力を痛感した次第です。

 

今回、価格改定をさせて頂くのですが、私たちがその板から製作されるプロダクトの出口をご提案することにより、その板の価値

を改めて実感して頂けるのではないかと考えました。「価格」だけではなく「品質」や「価値」を軸として「ハイプレート」を

ご利用頂けるよう発信・提案を強化して行きたいと思います。

 

プラスチックマーケットを運営するワーズウィズでは、インハウスデザイナーが複数在籍しておりますので、その取り組みができる

ものと考えております。「ハイプレート」による新たな発信・提案がありましたらまた改めてご紹介させて頂きます。