第25回家具塾のレポート
本日は6月25日に開催された第25回「家具塾」の様子をレポートさせて頂きます。
みなとみらい線の新高島駅構内B1FにあるBankART Stationというアートスペースにて開催されました。
「家具塾」とは家具デザイナーの藤江和子先生と家具モデラーの宮本茂紀先生という日本における家具デザインの
第一人者であられるお二方を中心に立ち上げられた家具と建築の勉強会になります。
藤江和子先生
https://www.fujie-kazuko-atelier.com/
宮本茂紀先生
https://www.gotanda.co.jp/halcana/
実際に家具に触れながら、空間に身を置きながら、身体と家具と空間の関係と可能性を問い直すことがテーマになっており、
年4回の開催を基本とし、多彩なテーマと講師陣によるデザイン談義が繰り広げられております。
その家具塾に参加されるゲストの方々は、建築家や家具デザイナーといったデザイン活動に携わっている人々が大半を
占めております。藤江先生の持論は、「ものづくりには、建築家とデザイナーとつくり手が三位一体で仕事をする仕組みが大事」
であるものの最後の「つくり手」が足りないと感じているそう。
そのような場に「つくり手」として、アクリル加工を追求してきたワーズウィズ社が呼ばれて講演させて頂く機会を頂けたのは
非常にありがたく、すばらしいことであるとワーズウィズ代表の小澤も熱く語っておりました。
お声がけ頂いたきっかけは「椅子の巨匠」と言われている宮本茂紀先生のプロダクト「光る椅子」のご製作依頼を頂き
打合せを重ねる中で、アクリル素材のプロダクトに懐かしさと可能性を感じて頂いたことに端を発しております。
今回の家具塾は2部で構成されており、第1部は石油精製から樹脂抽出にはじまり、各素材の特徴やワーズウィズならではの
特殊加工とリサイクル最新事情を小澤の方からお話させて頂きました。途中トラブルでプロジェクターが使えなくなるハプニング
もありましたが、円卓付近に皆さまお集まり頂き、実際に物を触って頂きながらのご説明に切り替えて事なきを得ました。
さらにワーズウィズプロダクトの製作を一手に受けているアート日向の職人によるアクリル板の接着実演が行われ、ゲストの方々の
関心が一気に上がったところで第1部が終了いたしました。
第2部は、藤江和子先生と宮本茂紀先生からアクリルを使った建築事例をご紹介頂き、分かりやすく解説して頂きました。
また解説のみなず、かなり以前に製作されたアクリルプロダクトの経年劣化がほとんど見られなかったお話や、倉俣史朗先生の
「ミス・ブランチ」の対する想いなどもいろいろとお聞きすることができました。
そして宮本茂紀先生の光る椅子を照明を落として点灯させて、その美しさと独特な佇まいを堪能することができました。
最後に所狭しと飾らせて頂いたワーズウィズ社のアクリルプロダクトについても簡単にご紹介をさせていただきます。
↑ワーズウィズ自社で製作しているアクリルキャスト板や封入(注型)技術を駆使したさまざまなプロダクトです。
封入(注型)加工+三次元切削加工+磨き加工で表現されるオンリーワンの美観には絶対的な自信を持っております。
↑ワーズウィズグループで取り組んでいるアクリル再生プロジェクト「PLACYCLE」のうち、TYPE-Aの封入再生板と
TYPE-Bのキャスト再生板のサンプルも展示させて頂きました。
↑高級料亭用に製作された屏風の間に挟まれた金箔入りの柱になります。封入されている金箔の量をグラデーションにして
(下に行くほど金箔の量が少なくなる)製作した渾身の作品になります。
↑三連のチェアはおなじみの副都心線のベンチ、その横(下)が「Gソファ」です。名前の由来は横から見るとアルファベットの
「G」に見えるフォルムのためです。
↑今回ご参加頂いたゲストの方々向けに記念品を贈呈させて頂きました。携帯&ipadスタンドです。
アクリル素材はその高い加工性と透明感から、デザイナーの創作意欲を大きく掻き立てる素材であると言われて
おります。何か形にしたいプロダクトがありましたらお気軽にワーズウィズまでお問合せ頂けたら幸いに思います。
最後に今回の家具塾はワーズウィズにとって、日本屈指のデザイナーの先生方とコラボレーションさせて頂き
その上モノづくりに携わるデザイン関連のゲストの方々にアクリル素材の魅力をご紹介させて頂く事ができた貴重な
機会であったと感じております。このような機会を与えて頂いた家具塾関係の皆様に厚く御礼申し上げます。