PLACYCLEスタート!
ワクチン接種が進み、コロナの新規感染者数も減って来ましたね。気持ち的にはいろいろなことを解禁したいですが油断は大敵、
もう少し様子を見てみようかなと思ったりしております。
さて、10/18〜20はプラスチックマーケットを運営するワーズウィズ社が「国際サスティナブルファッションEXPO2021秋」に
出展しました。コロナ期間でも必要あれば展示会に足を運んでいましたが、人は正直多くありませんでした。
今回の展示会ではコロナ前の展示会並みに客足が戻ってるように感じましたね。
もちろん、昨今注目が集まってるサスティナブルに特化した展示会という話題性もあったものと思われますが。
西1ホール入口付近、この周辺ではサスティナブルのファッションアイテムが多く紹介されておりました。ワーズウィズ社では、
2種類の再生材で製作した什器やプロダクトを展示し、その再生材を作る循環図をブースの壁面に印刷していました。
その循環こそが【PLACYCLE】です。
ワーズウィズの再生材は、TYPE-A 封入再生材(ブロック)とTYPE-B キャスト再生材(キャスト板)の2種類に分かれます。
TYPE-Aがアート日向に取材に行った時に製作していたテーブルや大型什器用に使用され、TYPE-Bが小物用に使用されていました。
以前のコラムにもご紹介しましたが、その特徴をおさらいすると以下の通りです。
【TYPE-A】
セールスポイント→人工大理石と見紛うばかりの見た目と粉砕粒の割合を最大で70%まで入れられる事、そして最大500角×2000L
まで製作出来ること。ブロック状で製作可能。
↓TYPE-A 家具
↓TYPE-A アクセ
ウィークポイント→コスト高、量産性に向かない
【TYPE-B】
セールスポイント→コストはTYPE-Aの約1/3程度。
キャスト板製法なので量産性はAよりかなり優れている。また粒が溶けがちなので単色板に近い見た目にする事が可能。
↓TYPE-B雑貨 (四面体、ティッシュケース、マガジンラック)
ウィークポイント→見た目は粒が溶けがちなのでAほどの高級感や綺麗さは出せない。粉砕粒の割合は10〜30%(キャスト混じると
10%、押出しのみだと30%)。サイズは600×750×18tまでと限られてくる。
そして問い合わせが多かったのが不用アクリルの循環スキームですね。現状ではお客様の物流倉庫に集まった不用アクリルを回収
し、そちらを粉砕して再度ブロックや板にして物を製作して再納品する流れが想定されております。
ワーズウィズとしてもこの【PLACYCLE】循環の流れ作りに乗り出したばかりなので、最初は試行錯誤になると予想されます。
展示会に先駆けてすでに2社様ほどこの流れを検討され、運用の話し合いが始まっております。会社様によって条件や流れは
違ってくると思われ、まさにお客様とともにこのサイクルを作って行くことになりそうですね。
SDGsサスティナブルの流れはこの世の中で必然の流れとなりつつあります。今回の展示会でもファッション、繊維の業界の再利用は
樹脂よりずいぶん進んでいるように見受けられました。
プラスチック、樹脂の領域でSDGsサスティナブルのパイオニアになるべく、ワーズウィズのチャレンジは続いて行きます。
今後も随時ご紹介させて頂けたらと思います。
余談ですが、上記画像はTYPE-A封入再生板で製作したハンガーラックにイメージ用にTシャツをかけていたところ、比較的
多くの方々が「このTシャツはプラ粉砕なんですか?」とお訊ねになりました。「紛らわしくて申し訳ありません、ハンガーラック
のディスプレイなんです」とご返答しましたが、アクリル粉砕を粒にして繊維状にできないのかな?とも考えました。
最初は勘違いからでも形にできたら面白いなと思いました。