技術紹介┃切削加工
プラスチックマーケットを運営するワーズウィズグループは、合成樹脂の製造・加工を中心に多彩な事業展開をしておりますが
各会社の得意分野はそれぞれで、量産物・スピード自慢のアクリル板加工会社もあれば精密部品を製造する射出成型工場、
アクリルと他素材(木工・金物など)を融合させた什器に秀でている会社もあります。
そんな合成樹脂の全てを網羅するワーズウィズグループの中で圧倒的技術力を誇るのが、静岡工場(株式会社アート日向)。
封入・3D切削・重合接着といった難易度の高い特殊な加工を得意とする静岡工場ですが
その中から、本日は<切削技術>に迫ってみたいと思います!過去の紹介コラムも合わせてお楽しみください。
■NC切削機
静岡工場は全部で8台のNC切削機を所有しております。
加工最大サイズはW2450×D350。五軸切削機もございますので、2次元切削はもちろん3次元切削も可能です!
照明やトロフィー、オブジェ等、厚材や塊を用いたご依頼を多く頂いております。
中でも注型技術で製造したブロックを切削し、綺麗に磨き上げた制作物は非常に高級感・重厚感があります。
下記画像は株式会社ワーズウィズのショールームに展示している3D切削の代表作「大仏」です。
静岡工場には更に巨大な大仏が鎮座しております。こちらは面貼り加工技術も併用しており、間に色板を挟みました。
■仕上げ技術
NC切削や裁断後に欠かせないのが仕上げの磨き加工。こちらについても少し紹介をさせて頂きます。
切削直後のアクリルは白く曇っており、磨き加工をすることで本来の透明感を取り戻します。
本日は小口(カットした断面)の仕上げによる違いが分かる写真をご用意致しました。
1.は注型技術で作ったブロックを型から出した状態です。型に使用しているブリキ板の跡が残っていますね。
2.は裁断機でカットした板。それぞれの加工に入る前に、大きな板は適当なサイズに一旦カット致します。
3.カンナでカットした小口は縦線が入っており少し曇った状態の仕上がりです。これはこれで味があります。
4.はバフ磨きをした小口。ピカピカの透明すぎて背景のブルー板が全て映り込んでしまいました。
アクリルは、実物が美しければ美しい程写真を撮るのが難しい、と最近コラムを更新しながら痛感しております…。
5.はNC切削とはまた違う、レーザー加工にてカットした小口です。仕上がりは磨きと同程度にピカピカではありますが
色々な角度から目を凝らすと、縦のラインが少し見えます。
キーホルダーなどの小物の大量生産や、複雑なカットラインの場合はこちらでカットと仕上げを同時に行うことも多いです。
白く曇った制作物がみるみるうちに輝いていく様子は時間を忘れて眺めていられます。
磨き上げられた直後は、触れることも憚られる程に神々しいのです。
それを人の手から作り出している静岡工場については、今後も引き続きご紹介していければと思っております。
■展示会告知
ワーズウィズグループより2社が展示会に出展致します。お時間がございましたら是非ブースまで足をお運びください。
2023/9/27(水)~29(金)インテックス大阪
■株式会社ワーズウィズ【第3回 サステナブル マテリアル展】
2023/10/4(水)~6(金)幕張メッセ
次回は9/21(木)12:00p.m.更新です。またお会いしましょう!